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ポケカの対戦でワザを使用した際に、どのような順番で効果処理されるかを初心者向けに徹底解説します。
人によってはダメージの計算結果が違っていたり、計算の仕方でダメージ量が変わってしまったりといったことがよくあります。
そんな間違いやすいダメージ計算方法&効果処理の順番をどこよりも分かりやすく解説していきます。
記事の最後には、ダメージ計算や効果処理の順番の理解を深める練習問題も用意していますので、参考にしてください。
ダメージ計算を理解するためには、「ワザの効果」と「ワザのダメージ」の違いを理解する必要があります。
以下の記事では、「ワザの効果」と「ワザのダメージ」について初心者向けに解説していますので、まずはこちらから一読いただくことをおすすめします。
▼「ワザの効果」&「ワザのダメージ」を初心者向けに徹底解説
>>ポケカの「ワザの効果」「ワザのダメージ」とは?初心者向けに徹底解説
ポケカのワザ使用後の効果処理の順番
ポケカでワザを使用する際の効果処理の順番は、以下の通りです。
- ワザの宣言
- ワザを使うポケモンの状態確認
- 「ダメージを与える前に」の処理
- ダメージ計算
- ダメージ以外の効果
- ダメージを受けたときにはたらく効果
- 気絶の確認
それぞれの効果処理を順番に詳しく見ていきましょう。
①ワザの宣言
バトルポケモンが使うワザを決めて相手プレイヤーに宣言します。
- ワザを使うポケモンがワザを使えない状態の場合は、全てのワザ(指定されたワザ)を使用することができません。相手プレイヤーにワザを使わずに番を終えることを伝えます。
- ワザを使用するポケモンが「眠り」や「マヒ」の特殊状態の場合、ワザを宣言することはできません。相手プレイヤーにワザを使わずに番を終えることを伝えます。
▼例)ワザが使えない状態
②ワザを使うポケモンの状態確認
ワザを使うポケモンの状態確認を行います。
「ワザを使うポケモンの状態確認」では、以下の順番で処理を行ってください。
- ワザを使うポケモンが「コインを1回投げる。ウラならそのワザは失敗」等の効果を受けている場合、コインを投げてワザが失敗するかを判定します。
- ワザを使うポケモンが「混乱」の特殊状態の場合、コインを投げてワザが成功するかを判定します。ワザが失敗した場合、ワザは使ったことにならずワザを使おうとしたポケモンにダメカンを3個乗せて自分の番は終わります。
ワザが失敗した場合は、そもそもワザは使ったことになりません。
そのため、グッズ「げんきのハチマキ」を付けていたとしても、相手ポケモンに与えるダメージを追加することはできません。
▼例)効果「ワザは失敗」を受けている状態
③「ダメージを与える前に」の処理
ワザの説明文に「ダメージを与える前に」と記載されている場合、その内容に従います。
▼例)「ダメージを与える前に」と記載
④ダメージ計算
ワザ名の右側に書かれているダメージをもとに、与えるダメージを計算します。
ワザの説明文に「ダメージに関する効果」があればそれに従いましょう。
ワザのダメージ計算は以下の手順で行います。
4-1.ワザのダメージ計算
- ワザ名の右側に書かれている数字が、そのワザのダメージになります。
- その数字に「+」「×」「-」が付いている場合、そのワザの説明文に従ってワザのダメージを変更します。計算した結果、ワザのダメージが「0」またはマイナスになった場合、ここでダメージ計算を終了します。
4-2.ダメージを与えるポケモンが受けている効果
- ダメージを与えるポケモンが『相手のバトルポケモンに与えるダメージは「+10」される』等のダメージを変更する効果を受けているなら【4-1】の時点のダメージに反映します。
- 『このワザを受けたポケモンが使うワザのダメージは「-20」される』等の効果によりダメージの合計値が「0」またはマイナスになった場合、ここでダメージ計算を終了します。
▼例)ダメージを与えるポケモンが「ダメージを変更する効果」を受けている
4-3.弱点の計算
ダメージを受けるポケモンに書かれている弱点のタイプが、ダメージを与えるポケモンのタイプと同じなら、【4-2】時点のダメージを、弱点の右に書いてある数字をもとに計算します。
4-4.抵抗力の計算
ダメージを受けるポケモンに書かれている抵抗力のタイプが、ダメージを与えるポケモンのタイプと同じなら、【4-2】時点のダメージを、抵抗力の右に書いてある数字をもとに計算します。
抵抗力によってダメージの合計が「0」またはマイナスになった場合、ここでダメージ計算を終了します。
4-5.ダメージを受けるポケモンが受けている効果
ダメージを受けるポケモンが『相手のポケモンから受けるワザのダメージは「-30」される』等のダメージを変更する効果を受けているなら【4-4】の時点のダメージに反映します。
受けている効果によってダメージの合計が「0」またはマイナスになった場合、ここでダメージ計算を終了します。
▼例)ダメージを受けるポケモンが受けている効果
4-6.最終的なダメージ
最終的なダメージが決まったら、ダメージ量の目印としてダメージを受けるポケモンにダメカンを乗せます。
ダメージを受けるポケモンがワザのダメージを受けない状態なら、【4-6】は行わずにダメージ計算を終了します。
▼例)ワザのダメージを受けない状態
⑤ダメージ以外の効果
ワザの説明文に書かれた「ワザの効果」が記載されている場合、その内容に従います。
特別な指示がない限り、ワザの説明文に書いてあることは順に全て行います。
ワザを受けるポケモンがワザの効果を受けない状態なら、相手ポケモンを対象にしたワザの効果は発生しません
▼例)ダメージ以外の効果【ワザの効果】
「その後」と記載された効果の処理について
カードによっては「その後」と記載されているものも存在します。
その場合、「その後」より以前に書かれた効果が行えなかった場合、「その後」以降に書かれた効果も行えなくなります。
▼「その後」と記載された効果の処理例
相手ベンチのミニリュウは「ワザの効果を受けない」ため、アブソルの「ひきずりだす」でバトルポケモンと入れ替えることができません。
この場合、前半部分の効果で「ポケモンを入れ替える」ことができなかったため、「その後」以降に書かれた「新しく出てきたポケモンに30ダメージ」も行うことはできません。
⑥ダメージを受けたときにはたらく効果
相手のバトルポケモンに「ダメージを受けたときにはたらく効果」がある場合、それに従います。
▼例)ダメージを受けたときにはたらく効果
⑦気絶の確認
ダメージやワザの効果を受けて残りHPがなくなったポケモンは、ここで気絶します。
お互いの場に1匹でもこのようなポケモンがいた場合、気絶の処理を以下の順番で行います。
- 「きぜつしたときにはたらく効果」があれば、それを処理します。
- 残りHPがなくなったポケモンがいるプレイヤーは、そのポケモンをきぜつとして扱い、付いているカードと共にすべてトラッシュします。
- お互いにきぜつした相手のポケモンの数ぶんサイドをとります。
- 相手プレイヤーが次のバトルポケモンを出します。
お互いのプレイヤーのバトルポケモンが同時にきぜつした場合、次の番を行うプレイヤーからバトルポケモンを出します
▼例)きぜつしたときにはたらく効果
【ダメージ計算】効果ごとの処理タイミングまとめ
ワザ使用後の処理順番 | 処理される効果 |
ワザの宣言 | ― |
ワザを使うポケモンの状態確認 | ①「ワザは失敗」と記載された効果 |
「ダメージを与える前に」の処理 | ①「ダメージを与える前に」と記載された効果 |
ダメージ計算 | ①ダメージ数の横に「+」「×」「-」が記載された効果 ②与えるダメージが増減する効果 ③「弱点」「抵抗力」の計算 ④受けるダメージが増減する効果 ⑤「ワザのダメージを受けない」効果 |
ダメージ以外の効果 | ①ワザの説明文に「〇〇ダメージ」と記載されていない効果 ②「ワザの効果を受けない」効果 |
ダメージを受けたときにはたらく効果 | ①「ダメージを受けたとき」と記載された効果 |
気絶の確認 | ①「きぜつしたとき」「きぜつしたなら」と記載された効果 |
効果ごとに処理タイミングをまとめると上記のようになります。
ポケカ初心者がつまづきやすい要素ですので、少しずつ慣れていきましょう。
ダメージ計算&効果処理の順番を学ぶ練習問題
ポケカにおけるダメージ計算や効果処理の順番を深く理解するための練習問題を用意しています。
これらの練習問題を理解できれば、ワザの効果処理の順番は完璧と言って良いでしょう。
まずは先述した効果処理の順番を確認しながら、問題の答えを考えてみてください。
ダメージ計算を学ぶ練習問題①
相手の「ジュラルドンVMAX」には、「特殊エネルギーがついている相手ポケモンからワザのダメージを受けない」という特性を持っています。
現在「れんげきウーラオスVMAX」には特殊エネルギーの「れんげきエネルギー」が付いていますが、ワザ「キョダイレンゲキ」には付いているエネルギーをすべてトラッシュする効果があります。
キョダイレンゲキで「れんげきエネルギー」をトラッシュすれば、ジュラルドンVMAXにダメージを与えることができるでしょうか?
A.「ダメージは与えられない」
「ワザの効果」はダメージ計算よりも後に処理が行われます。
つまり、キョダイレンゲキの「付いているエネルギーをトラッシュする効果」よりも、「ワザのダメージを受けない効果」が先に処理されるわけです。
そのため、ジュラルドンVMAXにダメージを与えることはできません。
ワザ使用後の処理順番 | 処理される効果 |
ワザの宣言 | ①「キョダイレンゲキ」を「ジュラルドンVMAX」に使用することを宣言する |
ワザを使うポケモンの状態確認 | ― |
「ダメージを与える前に」の処理 | ― |
ダメージ計算 | ②特性まてんろうにより「ワザのダメージを受けない」効果が適応され、受けるダメージは0になる |
ダメージ以外の効果 | ③「キョダイレンゲキ」の効果によって、付いているエネルギーをすべてトラッシュする |
ダメージを受けたときにはたらく効果 | ― |
気絶の確認 | ― |
ダメージ計算を学ぶ練習問題②
「げんきのハチマキ」を付けた「ピカチュウVMAX」が、付いているエネルギーをすべてトラッシュして「キョダイボルテッカー」を使用します。
雷が弱点の「カジリガメVMAX」へのダメージ数はいくつになるでしょうか?
A.「530ダメージ」
ダメージ計算は以下の順番で処理を行います。
ワザ使用後の処理順番 | 処理される効果 |
ワザのダメージ数の右側に書かれた「+」「×」「-」の効果処理 | ①「キョダイボルテッカー」の効果で「+150」 120+150=270ダメージ |
ダメージを与えるポケモンが受けている効果 | ②「げんきのハチマキ」の効果で「+10」 270+10=280ダメージ |
弱点&抵抗力の計算 | ③弱点の計算 280×2=560ダメージ |
ダメージを受けるポケモンが受けている効果 | ④特性「かたいこうら」によって「-30」 560-30=530ダメージ |
「ダメージを受けるポケモンが受けている効果」は、弱点や抵抗力の計算の後に処理します。
非常に間違えやすいポイントですので注意しましょう。
ダメージ計算を学ぶ練習問題③
闘タイプが弱点の「ムゲンダイナVMAX」に「ウィークガードエネルギー」が付いています。
「ガラルサンダーV」の「らいめいげり」の効果によって相手のウィークガードエネルギーをトラッシュした場合、ムゲンダイナVMAXへのダメージはいくつになるでしょうか?
A.「340ダメージ」
「ダメージを与える前に」と記載された効果は、ダメージ計算よりも先に処理します。
そのため、「ウィークガードエネルギー」をトラッシュした後に、弱点の計算を行います。
ワザ使用後の処理順番 | 処理される効果 |
ワザの宣言 | ①「らいめいげり」を「ムゲンダイナVMAX」に使用することを宣言する |
ワザを使うポケモンの状態確認 | ― |
「ダメージを与える前に」の処理 | ②「ウィークガードエネルギー」をトラッシュする |
ダメージ計算 | ③弱点の計算を行う 170×2=340ダメージ |
ダメージ以外の効果 | ― |
ダメージを受けたときにはたらく効果 | ― |
気絶の確認 | ― |